第46次派遣団活動計画
・夏の活動に関して
第46次派遣団は、ケニア、ブラジルの2ヵ国にて海外活動を行う予定でございます。
1.活動目標
第46次派遣団は①「医の原点の実体験」、②「医学・医療を通じた国際交流」、③「グローバルヘルスにおける医師の役割の探求と現地への貢献」、④「COVID-19が国際医療協力に与えた影響の考察」の4つの活動目標を達成できますよう全力で邁進して参ります。
2.活動概要
・ケニアにおけるJICA事業訪問を通じた、国際医療協力についての考察(約1週間半の活動)
・ブラジルにおける医の原点の実体験、医学・医療を通じた国際交流(約1ヶ月間の活動)
3.活動詳細
・ケニアにおける活動
ケニア西部ホマベイ郡はヴィクトリア湖に面しており、マラリア高度流行地域となっています。また、同地域は「顧みられない熱帯病」に指定されている寄生虫疾患であるスナノミ感染症も人々の健康を脅かしています。これらに対するJICAの対策プロジェクトを訪問し、国際医療協力の現場について理解を深めます。
COVID-19パンデミック初年度である2020年のマラリアによる死者数は前年より約6万人増加し、62万5000人であったと推定されています。これは移動制限により支援が届かなくなったためだと考えられており、本年度の活動ではCOVID-19が国際医療協力に与えた影響について調査し、非常時にも継続的に医療協力を行うために必要な条件とは何か考察して参ります。
Ⅰ.JICAケニア事務所を訪問し、渡航中の注意、事業の近況などを中心に事前レクチャーをしていただくことで、COVID-19による事業への影響、また支援が途切れることによる現地の人々への影響を考察する。
Ⅱ.ホマベイ郡Mbitaにおいて、JICAと大阪公立大学大学院医学研究科寄生虫分野が実施する「マラリアのない社会の持続を目指したコミュニティ主導型統合的戦略のための分野融合研究プロジェクト」を訪問し、マラリア撲滅に向けた国際的な取り組みについて学ぶ。
Ⅲ.ホマベイ郡Mbitaにおいて、JICAと長崎大学熱帯医学研究所が実施する「ケニア国ホマベイ地区における持続可能なスナノミ感染症対策プロジェクト」を訪問する。
・ブラジルにおける活動
国際医学研究会で継続的に行ってきたサンパウロ大学(USP)における団長講演、日伯医学生会議の開催、現地病院での実習を通じて活動目的の1つである「医学・医療を通じた国際交流」を実践します。また、先住民族村での眼科検診を通じて「医の原点」を実体験します。さらに、本研究会が行ってきた学童健康診断を6年ぶりに開催し、現地に貢献することを目指します。
【サンパウロ】
Ⅰ.サンパウロ大学(USP)における団長講演
Ⅱ.USPにおける第35回日伯医学生会議開催
Ⅲ.サンパウロ州立大学(UNESP)表敬訪問
【シング―】
Ⅰ.シング―インディオ国立公園の先住民族村における眼科検診
【セアラ州アラカチ市】
Ⅰ.学童健康診断の実施
【ポルトアレグレ】
Ⅰ.リオグランデドスル・カトリック大学での実習
Ⅱ.リオグランデドスル連邦大学病院での実習
4.活動期間
7月15日(土)~8月27日(日)の44日間